非正規から正規になる際に求められる能力

現在契約社員で働いている人や、派遣社員として働いている人の中で正社員への登用を目指しているという人は多くいらっしゃるでしょう。巷の求人情報においても、「正社員登用あり」の文字はほとんどの会社に記載されています。

しかし実際に正社員として登用されるためには、勤続年制だけではなく、それぞれの会社独自の基準を満たしている必要があります。ここでは、その基準について語っていきたいと思います。

まず最初に重要視されるのが、その会社の現場においてリーダー的存在にあること。そして社員の指示を待つだけではなく、自分で次に何をするべきかを把握して自発的に行動できるかどうかが見られるようです。

会社側からすると、正社員の登用は非常にコストがかかるものです。そのため、自発的に仕事に取り組み仕事を正しく理解できる能力を持っているかどうかは非常に大切なポイントとされるのです。働きがコストに見合わないようであれば、正社員にするメリットはなにもありません。

さらに必要とされるのが、コミュニケーション能力です。正社員ともなれば、下はアルバイトから上は上司・管理職まで、今までよりも様々な人たちと接触することになります。その際、相手の気持ちを考えた応対ができ、社員として恥ずかしくない行動ができるかどうかは、非常に大切な部分です。正社員は、人に仕事を与えたり、時には自分の意見を述べたりしなければならないため、円滑にやりとりができなければ、日頃の仕事はこなせないでしょう。

そして、基本的なポイントとして見られるのが、社員として信頼に値する人物かという点です。現場が多忙の際、他のメンバーの仕事に積極的に力を貸せたり、クレームなどに対して動じることがなく、冷静に場を収められる能力があれば、会社からの信頼も厚くなるでしょう。このように、会社にプラスな影響を与えられる人材であれば、正社員登用は夢ではありません。

正社員登用を希望する人の中には、与えられた指示さえきちんとこなせればよいと考える人もいるでしょう。そんな考えがあるようでは、正社員として日々の業務をこなすことはまず難しいでしょう。正社員になってみて後悔するよなことがないように、本当に自分が正社員に向いているかどうかを思考してみることも大事です。